交通事故被害者の味方
交通事故において弱者であるはずの被害者には味方はいません。
一方、支援など必要のないはずの加害者には保険会社が味方についています。
加害者に代わって保険会社が慰謝料等を支払うわけですから、
ある意味当たり前と言えるかも知れません。
慰謝料等の交渉においては保険会社が加害者の代理人の立場で交渉に当ります。
また、医者も多くの場合、加害者側に立ちます。
何故でしょう?
考えてみてください。治療費を支払うのは誰でしょう?
交通事故被害者である患者は治療を受けるだけです。
その治療費を支払うのがお客であると考えると、お客は保険会社ということになります。
経営難が社会問題となりつつある病院においては、
治療費の支払いの大口顧客である保険会社ともめるのは
死活問題となる可能性があるのです。
警察はどうでしょう?
人身事故は、業務上過失致死傷罪などによって刑事事件となります。
人身事故の事故状況などは、警察はその詳細な資料を持っています。
この資料は事故解決にも大きく役立ちます。
ところがこの資料を被害者には積極的に開示していません。
警察の資料はあくまで
刑事処分のための資料であって民事紛争の解決のためではないからです。
一方、加害者の立場である保険会社には安易に開示されているのが実態です。
犯罪者の人権への行き過ぎた配慮から、被害者が出ることが報道されることがあります。
立て篭もり事件でSAT隊員が殉職した事件も記憶に新しいところです。
結局、自ら行動を起こさない限り、被害者に味方はいないのです。